以前にお届けいたしました「国道249号」は外浦と呼ばれる日本海に面したエリアです。今回は、能登半島で内浦と呼ばれる富山湾側からご案内したいと思います。
「国道249号」は七尾市から金沢市へと至る一般国道ですが、降雨の為、いきなり穴水町からのご案内です。
画像はのと鉄道の終着駅「穴水駅」です。駅舎は最近改装され見違えるくらいきれいになりました。
しかし、改札口から中に入ると景色は以前のままでした。「穴水駅」はのと鉄道の終着駅ですが、画像の通り線路が先に伸びているのは、廃線になるまで七尾線はこの先は輪島まで、そして能登線は珠洲市まで伸びていたからなのです。
能登里山街道より珠洲市方面へは県道57号(珠洲道路)を通るほうが早いのですが、県道57号は景色が単調なため、遠回りになりますが「国道249号」にて向かうことに致します。
穴水より5km程で七尾北湾の一番北側に位置する中居に至ります。
能登半島の内浦は日本海側最大の外洋性内湾の富山湾に面しております。しかも、そこからさらに能登半島に入り込む七尾湾の海辺はご覧の通り常に穏やかなのです。
このあと、「国道249号」はしばらく内陸を進みます。
再び海岸沿いに至ると展望台が見えてまいります。ここは七尾湾ではありませんが、この富山湾もおだやかなのです。
そして、この矢波には能登半島でも有名な民宿がございます。
そして、このすぐ先の以前に民宿のあった三波には「能登パン」ができておりました。
このお店では、素材の良さを味わえる素朴なパンを頂くことができました。
近所には木造の簡易郵便局がございました。もう間もなくで宇出津です。
「宇出津」の市街地です。この町もかつては漁業で栄えた街ですが、他の能登半島の自治体と同様に、現在は深刻な過疎が進んでおります。
このあと「宇出津」からは海沿いを進む県道35号を進むことに致します。
宇出津より県道35号を6km程進むと、「小木漁港」に至ります。
この「小木漁港」は全国でも有数のイカの漁獲高を誇る漁港だそうです。この穏やかな港にはご覧の大きなイカ釣り漁船が何隻も停泊しておりました。
さらに県道35号を進むと「九十九湾」へと至ります。
この能登半島随一とも言われる見事に入り組んだ「九十九湾」は船乗りたちの避難港としても知られているそうです。
そして、県道35号はこの後8km程で「国道249号」へと再び合流するのです。